
ロミオとジュリエット
朗読で味わう

ウィリアム・シェイクスピア(1564 – 1616)
1597年
対立する家同士に生まれたロミオとジュリエットの純粋な愛は、時代を超えて人々を魅了し続ける悲劇の傑作。運命に翻弄されながらも一途に愛し合う二人の姿が、愛と憎しみの普遍的なテーマを鮮やかに描き出します。
舞台は、美しい街ヴェローナ。しかし、その街路は再び、古くからの憎しみによって血に染まっています。モンタギュー家とキャピュレット家。二つの名門が繰り広げる、長きにわたる争いです。物語は、悲劇的な運命を告げる言葉で幕を開けます。「名門の家が二つ、美しいヴェローナの都にありました。古くからの憎しみが新たな争いを呼び、市民の手を市民の血で汚させるのです[1]」。そして、こう続きます。「その憎み合う両家から、星の巡りの悪い恋人たちが現れ、その哀れな死によって、親たちの争いを葬り去るのです[2]」。
街の広場では、けたたましい剣の音が響き渡ります。両家の召使いたちが始めた争いは、瞬く間に燃え上がりました。そこへ現れたのは、血の気の多いキャピュレット家のティボルト。争いを収めようとするモンタギュー家の者を見つけるや、燃えるような憎しみをたたえて叫びます。「剣を抜いておいて、平和だと?その言葉が気に食わない。地獄も、モンタギューの者もお前も、大嫌いだ。さあ、来い、臆病者![3]」
混乱が頂点に達したその時、すべてを圧倒する声が轟きました。ヴェローナの大公、エスカラスです。大公は、この騒ぎを[4]「平和の敵、反逆者ども」と激しく非難し、その狂乱を「獣」と断じます。そして、広場に集まったすべての人々に、冷たく言い渡すのです。「今後、もし再び街頭を騒がせたなら、その命をもって償わせる[5]」。
大公の言葉が重くのしかかり、街は水を打ったように静まり返りました。これより先、公の場での争いは、死を意味することになったのです。