
フランケンシュタイン 現代のプロメテウス
朗読で味わう

メアリー・ウルストンクラフト・シェリー(1797 – 1851)
1818年
メアリー・シェリーの不朽の名作『フランケンシュタイン』は、創造主と被創造物の間に生まれる葛藤を描きます。科学の倫理、生命の尊厳、そして人間の孤独について深く問いかける物語は、今日でも私たちに示唆を与え続けます。
北極点を目指す探検隊の船長、ロバート・ウォルトンは、故郷にいる妹へ手紙を書き送っていました。[2]栄光を求めるこの野心的な旅は、同時に深い孤独との戦いでもありました。[18]この胸に燃える情熱を分かち合える友が、もしここにいてくれたなら、とウォルトンは切に願っていたのです。[21][22][23]
ある日、船が氷に閉ざされて動けなくなると、ウォルトンと船員たちは信じがたい光景を目にします。[43][44]氷原の彼方を、巨大な人影を乗せた犬ぞりが、猛スピードで走り去っていくのです。[45]そして翌日、彼らは氷のかけらの上で、今にも死にそうなほど衰弱した一人のヨーロッパ人の男を救助しました。[47][50]その男の名は、ヴィクター・フランケンシュタイン。
ヴィクターが少しずつ元気を取り戻すと、ウォルトンは心を開き、この探検にかける情熱を打ち明けました。[55]財産も、命も、あらゆる希望も、この事業の成功のためなら捧げてもいい、と熱く語ったのです。[57]すると、その言葉を聞くうちに、ヴィクターの顔は暗い影に覆われていきました。
彼は手で顔を覆い、その感情を隠そうとしましたが、指の間からは涙がこぼれ落ちました。やがて、胸の奥から絞り出すようなうめき声が漏れます。ヴィクターはウォルトンを見つめ、悲しみに震える声で尋ねました。「不幸な人だ! あなたも私と同じ狂気に取り憑かれているのですか? 聞いてください。私の物語を。そうすれば、あなたはその杯を自ら投げ捨てることになるでしょう!」[58]
ヴィクターは続けました。「あなたも私と同じように、知識と知恵を求めているのですね。どうか、あなたの願いが、私を刺した毒蛇のようになりませんように。私の話を聞けば、私の運命がいかにして取り返しのつかないものになったか、お分かりになるはずです」。[65][66]ウォルトンの熱心な眼差しを見て、ヴィクターは翌日からすべてを語ることを約束してくれました。[64][69]
広大な北極の静寂の中で、二つの魂が出会いました。一人は発見の瀬戸際に立ち、もう一人は、その探求がもたらす恐ろしい代償を、その身に深く刻みつけていたのです。