
失楽園
朗読で味わう

ジョン・ミルトン(1608 – 1674)
1667年
ミルトンが描く叙事詩『失楽園』は、人類の堕落とサタンの反逆を壮麗な言葉で綴ります。自由意志、神の摂理、そして善悪の根源を深く問いかける本作は、文学史に不朽の光を放つ傑作。その詩情豊かな世界は、現代にも通じる普遍的なテーマを宿しています。
これは、人間の最初の過ちと、禁じられた果実がもたらした死とあらゆる悲しみを歌う物語[1]。神の深遠なる摂理を、今ここに示しましょう[3]。
天での大戦に敗れた反逆の天使たちが堕ちた、奈落の底。そこは巨大な炉のように四方から炎が燃え盛る、恐ろしい牢獄です[4]。しかし、その炎から光は生まれず、むしろ「見える暗闇」が広がり[4]、悲嘆にくれる光景だけを映し出していました[4]。
燃え盛る火の海で、指導者であるサタンが意識を取り戻します。すぐそばには、変わり果てた副官ベルゼブブの姿が。「おお、なんという変わりようか!かつて天上で、まばゆい光をまとい、誰よりも輝いていたお前が!」[5]
「ここが、天上の光と引き換えに得た我らの場所なのか」[10]。燃える湖に横たわるその身体は、神話の巨人さえも凌ぐ大きさ[9]。背負う盾は空に浮かぶ月のよう[13]。手にする槍は、大船の帆柱となるノルウェーで最も高い松の木さえ、まるで小枝のように思えるほどでした[14]。
神はあえて彼を鎖から解き放ちます。燃える泥土の上をもがきながら、自らの邪悪な企みによって、さらなる破滅をその身に招くために[1]。