
アフリカ人元奴隷オラウダ・イクイアノの興味深い物語
朗読で味わう

オラウダ・イクイアノ(1745頃 – 1797)
1789年
オラウダ・イクイアノの自伝は、奴隷貿易の真実と自由への壮絶な旅を克明に描きます。出版当時、奴隷制度廃止運動に絶大な影響を与え、人間の尊厳を訴える普遍的な傑作として、今なお深い感動を与え続けています。
灼熱の太陽が照りつける、西アフリカの平和な村。十一歳の少年オラウダと幼い妹は、二人きりで静かな家を守っていました。大人たちは、遠くの畑へ出払っています。
日常の活気がふっと途絶えた、その時でした。二人の男と一人の女が、土壁を乗り越えて現れたのです。恐ろしく素早い動きで子どもたちを捕らえると、叫び声ひとつ上げさせぬよう、荒々しい手でその口を固く塞ぎます。こうして兄妹は、慣れ親しんだすべてから引き剥がされ、暗く深い森の奥へと連れ去られていきました。
苦痛に満ちた旅路の果てに、共にいることでかろうじて保たれていた心の慰めさえ、無慈悲に奪われます。唯一の支えであった妹が、彼の腕から引き剥がされ、どこかへ連れ去られてしまったのです。オラウダは、言葉に尽くせぬ悲しみと絶望に打ちひしがれ、その苦悩は生涯、影のように彼に付きまとうことになります[21]。
彼は妹の無事を天に祈りました。か弱いあの子が、奴隷商人の暴力や、病の蔓延する船の悪臭、残忍な監督者の鞭と欲望の餌食になってはいないだろうかと[22]。これ以上ないほどの幸せを夢見ていた、まさにその瞬間に、彼はこの上なく惨めな自分を発見したのです。まるで運命が、不幸をより一層際立たせるためだけに、束の間の喜びを味わわせたかのようでした[23]。
この少年の名は、オラウダ。彼の故郷の言葉で「幸運、あるいは変転」、また「神に愛され、声が大きく雄弁な者」という意味の名でした[18]。その輝かしい名を持つ彼の子供時代は、こうして暴力的に奪い去られたのです。