
Discourse on the Method of Rightly Conducting One's Reason and of Seeking Truth in the Sciences
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René Descartes(1596 – 1650)
1637年
Descartes's seminal "Discourse on the Method" laid the groundwork for modern Western philosophy and science. In this revolutionary work, he systematically doubts all received knowledge to arrive at fundamental truths, famously declaring "I think, therefore I am." It remains an essential text for understanding the origins of rationalism and its profound impact on scientific inquiry and human thought.
今、あなたが見ているこの世界が、夢ではないと、どうして言い切れるでしょうか。夢で見る光景も、起きている時の体験と変わらないくらい、鮮やかで、はっきりしていることがよくありますよね。[142] この、眠りか現実か見分けがつかないという根源的な問いこそ、哲学者ルネ・デカルトが、知識のあり方を根底から見直すきっかけになったのです。彼は、複雑な理論からではなく、一見シンプルで、しかし非常に大胆な主張からすべてを始めました。それは、「良識は、この世のあらゆるものの中で、最も公平に分配されている」というものです。[3] ここでいう良識、すなわち理性とは、正しく物事を判断し、真実と誤りを見分ける力のこと。デカルトによれば、この力は生まれつき、すべての人に平等に備わっているのです。[4] しかし、もし理性が本当に平等なら、なぜ私たちの意見はこうもバラバラなのでしょうか。デカルトはこう答えます。意見が分かれるのは、誰かの理性が優れていたり劣っていたりするからではない。単に、私たちが思考を導く道筋が違い、同じ対象に注意を向けていないからに過ぎない、と。[5] そう、彼が本当に伝えたかった核心はここにあります。優れた精神を持っているだけでは十分ではない。何よりも大切なのは、その知性を「正しく用いる」ことなのです。[6]